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マリブムーン (''Malibu Moon'') はアメリカ生産、調教の競走馬、種牡馬。競走馬としては結果を残せなかったが、種牡馬としては主要な馬産地からは外れたメリーランド州での繋養、安い種付け料という境遇を乗り越えて人気種牡馬にのし上がった。 == 経歴 == 不動産投資信託やレンタル収納スペースの事業を行うパブリックストレージの創業者で取締役会長でもあるブラッドリー・ウェイン・ヒューズの自家生産馬として生まれたマリブムーンは、1999年4月のデビュー戦2着の後、5月の5ハロンの未勝利戦を勝ったが、その後膝の骨折が判明。引退を余儀なくされた。 近親に多数の活躍馬がいる良血から、ヒューズはマリブムーンに種牡馬として第二のキャリアを送らせようとするが、馬産の中心地であるケンタッキー州でわずか2戦1勝の馬を引き受けるスタッドは見つからなかった。そのため、マリブムーンの権利の半分を取得した、メリーランド州のカントリーライフファームで種牡馬入りすることになった。初年度となる2000年の種付け料は3000ドル。 初年度産駒がデビューした2003年に重賞勝ち馬を、翌2004年にはハリウッドフューチュリティ勝ち馬Declan's Moonを送り出し、早くから結果を出す。かねてよりケンタッキー州での種牡馬生活の必要性を感じていたオーナーサイドは、カントリーライフファームが所有する権利の半分(全体の25%)をキャッスルトンリオンズに売却する形で、2005年からレキシントンにある同スタッドにマリブムーンを移動させた。その後同スタッドのオーナーが亡くなったことから、2008年からはヒューズが2004年に購入していたスペンドスリフトファームに移動している。 ケンタッキー州への移動後はさらに質の高い産駒を輩出し、2010年には北アメリカのリーディングサイアーランキングで初のトップテン入りとなる3位に躍進する。ローカルの名種牡馬にとどまらないことを証明したマリブムーンは、産駒の活躍にともなってその種付け料も上昇。2014年の種付け料は初年度の30倍以上となる95000ドルで、名実ともに人気種牡馬の地位に上り詰めた。 活躍が知られるようになった2005年以降に生まれた産駒が毎年数頭ペースで日本に輸出されている。日本での代表産駒は全日本2歳優駿勝ち馬のオーブルチェフ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マリブムーン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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